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2009年12月25日 (金)

『SPACE bootleg X'MAS TOUR 2009/ 少年ナイフ』渋谷CLUB QUATTRO 2009年12月24日

少年ナイフとbloodthirsty butchersとの共同イベントを、渋谷/心斎橋と見に行ってきました。少年ナイフはこのツアーに先立ち、イギリス、オーストラリア、アメリカ、カナダと長期ツアーをこなし、海外での活躍を果たし、「世界の少年ナイフ」のキャッチコピー通りの人気とプレイを披露してきたばかりだ。オフィシャルのHPに掲載されたツアーでの写真、またYouTubeに投稿されたライブ画像(違法のものですが)を見ていると、なんだかすごく誇らしい気分になってくるし(ファンとしての気分、べつに私が何した訳じゃないけど)、無性にうれしくなってくる。外国人の方々が少年ナイフワールドにはまり、ナイフグルーヴで踊りまくっている画像なんか見ると、「少年ナイフ、日本最高のバンドでしょ。それどころか世界一でしょう」と叫びたくなってくる。

そんな活躍のあとの凱旋ライブだからもう期待一杯。今回のツアーはゲストも多彩(サンボマスター、ビートグルセイダーズ、サニーデイサービス)で、ナイフ、ブッチャーズの共同ツアーに花を添えていました。さて、会場に着くと少年ナイフファンが一杯。心斎橋、渋谷と併せると、「少年ナイフのライブは50回いきました」位のリピーターの皆さんがすくなくとも10人は軽くいる。とにかくファンの思い入れが強いのが少年ナイフ。皆その音楽から感動を受けたくて、今か今かと待ち受けていて「ショウネンナイフ」コールを繰り返している。外国人の方もたくさん混じっている。ナイフオリジナルのクリスマスソングをバックに少年ナイフが登場。カラフルなコスチュームにカラフルな楽器。存在そのものがすでにクリスマスイベントにふさわしい華やかさ。こういう華やかなところが大好きだ。ショーは別にジーンズでもT-シャツでも「内容が良ければ関係ないでしょ」という意見もあるとおもうけど、私はやっぱりステージに上がる人はロックであろうがクラシックであろうが、ジャズであろうが非日常であってほしい。

Map Master」から始まったライブはいつもの通り、音はハードだけれどもビートは軽やかで、コーラスもメロディーも歌も爽やかで、ノリが良い。そのピュアで美しいロックに、多くの人が満面の笑顔で幸せ感を表現している。ライブに接すれば一発でわかるそのストレートで誰もが一緒に歌えるメロディーの数々、そして音楽評論家の渋谷陽一氏が「ロックのDNAを持っている」と評したギターのなおこさんの、古今東西の傑作ロックを彷彿させるギターリフのカッコよさを誰もが感じることができる。ライブ全体はロックのダイナミズムと独特の明るい幸せ感一杯だけど、個々の演奏や曲は、起伏も富んでいるし、奥行きや陰影ももちろんある。

今回のライブで特に印象に残ったのはリズムワークと、ハーモニーの素晴らしさ。リズムワークということでいえば、たとえば「チョコバー」(心斎橋のみ)や「ピラミッドパワー」などの曲でのこれまで以上のグルーヴ感がとてもよかった。少年ナイフはラモーンズ、バズコックスを出目とするバンドなのであまりジャズ、R&Bやファンクの用語であるグルーヴという横揺れ、うねり系リズムと適合性があったわけではないけれど、ドラムスのえっちゃん、ベースのりっこさんという強力なリズム隊を抱え、最近では過去の曲やピラミッドパワーなどの曲に、グルーヴを感じさせる、ノリのよくうねりを感じさせ、思わず体をダンスさせてしまうようなリズム作りをライブでよく披露するようになってきた。これがこのツアーでは爆発といった感じで、本当に素晴らしいリズムのノリを作っていた。二人のリズム隊もテクニックがあるというだけでなく、とても自発的に自由にリズムやサウンドを作り出し、その自由なリズム感が、そのままナイフの個性につながる「解放感」になっているところが素晴らしい。奇しくもピラミッドパワーでは歌詞にEW&Fが登場してくるけど、EW&Fもとても自由に開放的なグルーヴ(まあテクニックがあまりにも圧倒的というのもありますが)を作るのが最高に巧い。ナイフも「パンク」とか「ファンク」とかではなく、この自由で開放的な「ナイフグルーヴ」をとことん追求して欲しいと思う。

ハーモニー感覚の素晴らしさはそのまま、作曲者のなおこさんの耳の良さ、和声感覚の素晴らしさを表しているのだろう。なおこさんはまず、自身のギター演奏の中で、コードを鳴らすだけでだけで、曲のテーマを伝えることができるという天才的な作曲センスを持っている。渋谷で演奏した「スーパーグループ」。この演奏はある意味ライブのハイライトだったと思う。ドラムとベースが基調のリズムを作り出し、鳴らすべき、コード展開を伝える。この絡みだけで相当にカッコいいのに、そこにギターのコードが鳴らされると、もう曲が総天然色に変わってしまう。このイントロのハーモニーだけで3人しか音を鳴らしていないのに、曲に多彩な色が塗り込まれ、大きなスケールで展開し、「スーパーグループ」という曲のコンセプトが伝わってくる。

新曲の「Perfect Freedom」、「ロックンロールケーキ」も最高だった。ロックンロールケーキは、曲調はパンクだけど、ロックがアメリカで生まれたころのロック&ロールと呼ばれたころの、そのまっすぐで楽しくてウキウキ弾んでしまう気持ちを見事なまでに再現しており、ロックとロールケーキをただ語呂合わせでひっかけただけなのに、何故かロックの歴史まで想起させてしまう、美しくも楽しい演奏。Perfect Freedomは、面白い歌詞、複雑で凝ったドラムスとベースの絡み、「わっしゅだいどぅぅぅぅ」という可愛いコーラスがどれもナイフサウンドの真骨頂ともいうべきオリジナリティーにあふれた演奏と曲。えっちゃんとりっこさんが向き合ってイントロの絡みを見事に演奏しきって、そこからあの「やっと手にしたフリーダーム」という高らかななおこさんの歌声が導かれると天国行きです。

少年ナイフ、年末に本当に素晴らしいプレゼントを贈ってくれた。ナイフのライブはファンも最高に素晴らしいことも付け加えて置きたい。マナーもいいし、アーティストとの距離感もいいし、何より暖かい。でもこの暖かさはナイフの音楽を反映したものなのでしょう。来年もレッツナイフ!!で行きたいですね。

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コメント

gowさん、ありがとう!

そうですよね、NYにいかれたんですよね。
うらやましいなあ。
まだ海外で少年ナイフ見たことないんですよ。世界の少年ナイフなのに。
一緒に見たかったなあ。

それと海外でのライブどんなだったかとても知りたいのですので、ぜひレポ送ってください。このノーチラスの場所をお貸ししますので。特別レポートで掲載しますよん。

海の上、地上についたらぜひ教えてくださいね。

投稿: ギョーザ | 2009年12月28日 (月) 12時45分

前略、海の上より。


今回のツアーで初めて海外ツアーを体感してきました。ツアー会場で思ったことは『これが日本が誇るロックンロールバンド、少年ナイフだぜ!』って誇りに持てたことがうれしかったです。また一緒にLET'S KNIFEしましょう。

投稿: gow | 2009年12月26日 (土) 20時21分

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