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2010年8月 3日 (火)

Vittel Sports Music Factory 『 Move on / 少年ナイフ 』

少年ナイフの新曲、「Move on」が素晴らしい。気持ち良いことこの上なく、何回もリピートして聴いている。このMove on、水で有名なVittelとのタイアップ企画のキャンペーンで、Vittelのホームページから無料でダウンロードできるというもの。スポーツする人を音楽で、ドリンクでサポートするというスポーツドリンクメーカーらしい企画物。

自分自身は水泳はするのだけれど、走ったりはしないのでこのMove onがどれくらいスポーツのBGMとして機能するのかは分からない。ただ純粋に少年ナイフの楽曲として聴けば、誰でも楽しめるポップな傑作だと思う。7月のライブでこの曲に出会い、えらく感動したことはこの間のブログにも書いたけど、こうしてスタジオ作品として聴くことができて改めて素晴らしい曲だということが分かり、少年ナイフがとても充実しているのが感じることが出来る作品だ。

一聴して誰もが感じるのがこのなんとも美しく高揚するメロディー。少年ナイフというとアップテンポでパンキッシュで歌いやすいメロディーを想像する人も多いと思うが、なんと突き抜けた明るいポップだろう。まあ、Vittelとのタイアップということもあって、スポーツする人に対しポップに分かりやすく前向きにというのもあるのだろう、しかしそれにしても高揚する気持ちのいいメロディーだ。

高揚して動きたくなるような感じでもあるけど、爽やかな風のように軽快でもあり、時にちょっと切ない感じがなんとも少年ナイフらしくていい。前回のライブでも初めて披露されたのにもかかわらず、多くの人がすでに「Let’s Move on!」って歌ってたもんね。なおこさんのすがすがしく透明感のある歌唱が輪をかけるようにポップにしている。

少年ナイフの素晴らしいところはメロディーを一人おきざりにしないこと。メロディーだけ、コードやリズムから浮き立ってしまうと、こういうポップな楽曲はよくあるJ-POPになりがちだけど、ナイフは様々な工夫でメロディーと呼応するように演奏が重なり合って行く。ギターが左右のスピーカーからなんとも不思議な金属音のような音色でザクザクしてみたり、ワウワウ響いてみたり、メロディーのノリを加速させるように面白い響きを展開しているし、ベースも細かくドライブしてみたり、メロディーと対になるメロディーを奏でてみたり、それも極めつけの素晴らしい音色で響かせ、この楽曲におけるベースの可能性を追求してくれる。ドラムも軽快にビートのうねりを作り上げて、聴き心地が良い。

一番感動したのはコーラスとそのアレンジ。前回のライブを見て、新生ナイフで最も素晴らしかったのはコーラスかなと思っていたけど、Move onはそれを最高に堪能させてくれる。3人の表現にコーラスワークが加わり、これからも美しいメロディーに一層のハーモニーが加わるのではと予感させるに十分な素晴らしい出来だと思う。ギターソロに移る前のブリッジの部分で美しいコーラスワークを背景に、低音で「Let's Move on Let’s Move on」とつぶやくところなんか(あの声はりっこさんなのかな?よくわからないけど)ロックらしい色気があって(スポーツで健康ってだけじゃないぞって迫力あり)ナイフの表現力が深まっていることを感じさせられた。

最後にちょっと歌詞を。キャンペーンソングでスポーツ応援ソングだから前向きなのだろうけど、なおこさんがここまで爽やかな前向きな歌詞を書くのは初めてではないだろうか。ちょっと聴き取りの状態で歌詞を訳してみます(不完全な聴き取り状態なので、こんな感じなのかなで許してください。間違えもいっぱいあると思うので、正式に分かったところであとで訂正しますので)。

Move on

人生はいつでもとても厳しいよね。たくさんの風と雨ばかり。

多くの出来事はこの言葉に集約される「あなたの望む通りにはいかない」と。

あきらめたらそこで終わり。大切な時間があなたを導いてくれる。

さあ、続けようよ。転がる石のように。

金メダルだってとれるさ。

さあ、動き続けようよ。転がる石のように。

その角を曲がった、まさにそこで輝かしい日を見つけることが出来るよ。

孤独を感じたとき、好きだった曲を思い出してごらん。

厳しい嵐もいつか止む。解放されて優しい気持ちになれるさ。

走り続けろ。

あなたに何が起こるかわからないから。

さあ、動かし続けようよ、転がる石のように。

ほら、続けようよ。転がり続ける石のように。

爽やかな前向きな歌詞と書いたけど、聴けば聴くほどなおこさんは本当にこの歌詞のように感じているのではないだろうか。少年ナイフを30年近くにわたって続け、今も不屈の意思で前進させ、ファンを喜ばせようとし続けるなおこさんそのものじゃないかと。いや最高の名曲です(蛇足ですが、無料だからいいんだけど、MP3の128Kbpsなんて圧縮フォーマットじゃナイフの魅力が完全に発揮されないです。いつかきちんとCDで聴きたい!)。Vittelに感謝しなないと。水泳のあと飲んでますよVittel。美味しいです、水だけど。

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