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2011年7月14日 (木)

「今聴きたい少年ナイフの3曲」

 いよいよ少年ナイフ恒例の「712Day」の季節到来。先週末大阪でスタートし、ついに今週末は東京にナイフが戻ってくる。

思えば312日、13日の東京2Days、多くの人が楽しみにしていたであろう東京でのナイフのライブが残念ながら中止になってしまい、この712Dayを心より待っていたファンも多いのではないでしょうか。少年ナイフは敬愛するバンド、ラモーンズのカバーアルバム「大阪ラモーンズ」も出すことになっており、今週末のライブは期待度最高潮だろう。

そんな少年ナイフですが、早くライブを見てライブ評を書きたいところですが、まずは最近私が個人的に気に入っている3曲を紹介したいと思います。

最初は「Ramones Forever」。

これはもうお分かりの通り、今度出るアルバム「大阪ラモーンズ」に合わせて。ワンツースリーフォー、のカウントから始まるとても分かりやすくラモーンズスタイルを踏襲したラモーンズへのトリビュートソング。この点テンポ、サウンドからナイフがいかにラモーンズの影響を受け、大好きであることがひしひしと感じられる楽曲。完全なラモーンズスタイルのようで、どこまでも伸びのある美しく高揚するメロディーはやっぱりナイフのそれ。

歌詞の物語性の純粋さもこの曲の魅力の一つで、海外のラモーンズファン、ナイフファンからも評判が良いようで、よくこの曲を褒めているコメントを見かけることがある。ラモーンズに憧れ、自分たちもそれを目指し、それでその音楽スピリットを継承し、少年ナイフを通じて次の世代にも永遠に素晴らしさを引き継いでいく。この過去から現在、未来へと素晴らしい音楽が引き継がれていくモチーフはなおこさんがよく使用するもの。Like aSalmonGolden Years R&Rなどもそう。なおこさんが素晴らしいと思ったものをナイフの感性を通じて、次世代に引き継がれていく、そこにForeverという単語を度々使って想いを伝え、私たちはあの輝かしいサウンドとともにその想いを感動に変えてゆく。ナイフのそんな音楽マジックが高度に濃縮された名曲ですね。

次は「重力無重力」。さっきのRamonesForeverもこれもアルバム「funfunfun」から。話は変わって震災の後、まったく音楽が聴けなくなった、聴けてもある範囲内の音楽しか聴けなくなったという知り合いがとっても多い。もちろん時間がたった今、それも大幅に緩和していると思うけど、実際あんまりビートが激しかったり、強烈な音楽は聴けない、ヒーリングやゴスペルのような魂の癒しにつながるものでないと受け付けないなんて記事も目にした。私は地震からすこしたってから、割となんでも聴いてきたけど、そういう気持ちはすごく良くわかる。

少年ナイフで癒されてよく聴いたのは、この「重力無重力」。これはなんともやさしくて気持ちいい曲で、自然なテンポとハーモニーが、ふわっと広がって包まれる感じが癒される。このエコーも音響的に素晴らしい。イントロでのギターのコードによるテーマの提示が、このやさしく体がほどけるような歌詞を見事に音として表現している。

最後は「ロックンロールケーキ」。

これは説明が必要ですが、わたしにとってこの曲こそラモーンズミーツナイフだと思っている。

ラモーンズで一番好きなアルバムはというと、ほとんどの人はデビューアルバムを挙げるだろうけど、私は何と言っても「エンド・オブ・ザ・センチュリー」。これフィルスペクターがプロデュースしているんですが、このフィルスペクターのプロデュースが、なんともジョーイのロマンティックな面を引き出していて素晴らしいんですよね。

フィルスペクターといえばなんといってもロネッツ、ビートルズ(ジョン、ジョージ)のプロデュースが有名なわけですが、なおこさんがあるインタビューで面白いこといっていって「自分たちは外国ではよく、ラモーンズとロネッツと比較される」と発言してるんです。これってつまり「エンド・オブ・ザ・センチュリー」じゃないと興奮してしまった。実際ラモーンズはこのアルバムでロネッツをカバーしているわけですが、ラモーンズとロネッツを並べると少年ナイフか、と面白いつながりを発見。そう考えるともっとも「エンドオブザセンチュリー」っぽい、ラモーンズとロネッツが合体したようなナイフの楽曲はと考えると、「ロックンロールケーキ」に行きついたというわけです。別にこの曲がフィルスペクター流の一発録音でエコーでお互いの音が干渉しあって一体感みたいなわけではないけど、結構フィルスペクターのプロデュースしたラモーンズっぽいとはいえるのでは(はっきり言って、私の勝手な意見ですが。だれも同調してくれないかも)。全体的なロマンティックな雰囲気、ナイフにしてはめずらしくかなり音の厚みを感じさせる一体感のある音作り(音の厚みでベースラインがよく聴こえないところまでに似ていたりする)、えっちゃんの特徴あるキックの効いたドラム処理、エコーを効かせた音空間など、これこそ私の好きなエンド・オブ・ザ・センチュリーに近いぞと、個人的にかなり盛り上がっています。いかがでしょうか?いよいよ東京公演間近。みんなで盛り上がりたいですね。

 

 

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