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2011年8月 5日 (金)

「少年ナイフ フジロックフェスティバル’11 ホワイトステージ Shonen knife Fuji Rock Festival’11」

先日行われたフジロック、一日だけ参加してきました。フジロックは4回目の参加。最後に行ったのが2005年だから6年ぶりのフジロック。そして少年ナイフをフジロックで見るのは2回目で、なんと1998年以来のこと!フジロックも久しぶりなら、少年ナイフをフジロックで見るのも10年以上昔のことでなんとも感慨深い。

これだけ変化の激しく、不安定かつ縮小していくロックミュージックというマーケットの中、10年以上も第一線で活動し続けてきた少年ナイフは本当に凄いと思う。98年のステージを見たファンは私以外に何人今回来ているのだろうか。きっと今回ナイフのステージを見る人は、ほとんど新しいファンによって埋め尽くされているのだろう。それが10年以上活躍するってことなのだろうと考えながら、美しいホワイトステージへと足を運んだ。

ホワイトステージの一番手、1130からがナイフのステージだけれど、こんな早くからのステージなのに、もう満員の人でびっしり。少年ナイフのファンも大勢来ていたようだ。心配していた大雨はあがり、ほぼ天候が回復した最高の状態で少年ナイフのフジロックは幕を開けた。結果少年ナイフのステージは本当にたくさんみているけれども、ベストともいっていい素晴らしいステージを展開してくれた。

短くシンプルな楽曲に、だれもが合唱できるキャッチーなメロディーライン、そしてそういった楽曲に美しさ、感動を吹き込む説得力のある演奏。野外ステージ映えする少年ナイフの祝祭的ともいっていい存在感、パフォーマンスを居合わせたほとんどの人が体感できたと思う。フジロックに参加するような人はきっと多くが洋楽に精通しているファンであろう。そうした人なら、少年ナイフがなぜ海外で人気があるのかこのステージをみてよく理解できたのではないか。

歌メロだけが日本的歌謡曲として浮き上がり、バックの演奏はそれをサポートするように進行する日本のロックバンドとは異なり、少年ナイフは歌、ギター、ドラム、ベースが豊かなハーモニーを生み出し、アンサンブルとしてグルーブを生み出す。特にギターのリフ、ベースラインの関係性は少年ナイフに特筆すべきロック的興奮を与えてくれる。今回披露された「Perfect Freedom」「Super Group」のような曲のイントロに端的にその「洋楽ロック」的興奮が詰まっているのを、フジロックに参加しているようなロックファンならきっと感じ取ってくれたのではないかな。

ステージは「バナナチップス」や「ロケットにのって」「クッキーデイ」のような代表曲に加えて、「カピバラ」などのナイフならではのユーモラスで愛すべきグルーブが溢れた曲も披露され、朝のホワイトステージのひんやりした空気も暖かで優しい空気に生まれからったかのよう。なおこさんの歌も実にのびのびして、少年ナイフの最大の魅力である宝石がこぼれでるようなメロディーを次々に、ホワイトステージの大きな空間の中に解き放ってくれる。

私のようになおこさんの歌に合わせて一緒に歌っている人、激しく腕や首を振っている人、ゆるやかにダンスしている人、ナイフの音楽に皆好きなように付き合っている姿が実にフジロックらしい。そんな自由なノリのステージもラモーンズのカバー「Blitzkrieg Bop」が披露されると、会場が完全に一つになって「Hey,Ho,Let’s go」の大合唱。これも実に美しい光景だった。

それにしてもこのホワイトステージのPAの音は素晴らしい。少年ナイフのサウンドマジックを見事なまでに映し出していた。野外でPAを調整する環境としてはけっして簡単ではないはずだが、それにしてもよく音が響いている。えみちゃんのドラムなんて今まで聞いたこともないような音の厚みと、ぬけの良さだった。シンバルのガシャーンという響きや、タムをバシーンとたたく音、ベースのズーンズーンと響く音の厚みというか実在感が素晴らしく、倍音も豊かで少年ナイフのサウンドを堪能するには最適な環境だったと思う。

あっという間の40分くらいだろうか?始まる前は「雨でどうなってしまうのだろう」と心配だらけだったけど、終わってみれば少年ナイフから最高の幸せを受け取っていた。フジロックホワイトステージと少年ナイフ、素晴らしい相性で、あの時間は本当に天国のようだった。またぜひこのような野外ステージとPA環境で少年ナイフが見たい。フジロックやっぱり凄いフェスだった(もちろんナイフ以外もだよ。時間ないからナイフしか書けないけど)。

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