KRYNA スピーカースタンド「Stage」 オーディオ機器レビュー
この5月に表題にあるKRYNAのスピーカースタンド「Stage」を購入して、その素晴らしさに唖然とした。スピーカースタンドって素晴らしいとか感動するものなの、というまっとうな疑問をお持ちの方もいると思いますので購入体験記を書いてみます。
その前に昨年7月に購入したスピーカー「B&W 805 Diamond」ですが、前回のブログで「音楽が演奏されるがままに立ち上がってくる「音楽演奏」スピーカー」と書いたのですが、実はこのような状態にもってくるまでかなり時間を要しました。ブログの最後にこうも書いておきました。「このスピーカー、低音をきちんとバランスよく鳴らすのが大変難しく、私もセッティングに数ヶ月かかったので、この点は要注意です」と。
「805 Diamond」は実際まったく癖のないスピーカーなのですが、これはセッティング/チューニングが決まってからのこと。そうでない状態だとかなり低音のコントロールが難しく、「低音の量が多い」あるいは「低音が重厚」と感じるのではないでしょうか。そういうレビューも雑誌やWebで見かけましたし、私自身もセッティングも決まらない頃は「これは値段も高価だし、クラシックにフォーカスを合わせてチューニングしたのかなあ」なんて疑問ももっていました。だからかなりがんばってセッティングしました。
まずやったのはスピーカーの位置調整。サイズがノーチラス805と同じだからと言ってDinamond805もその位置でいいとは限らないはず。セッティング結果、左右をより開いた方がいい結果が出ました。さらにAccuphaseのアンプについているトーンコントロールの調整。低音部を少しずつマイナスに調整。その上その頃は愛用していたワカツキ製のスピーカースタンドを一旦分解して、ねじ等をすべて締め直しガタの取り除き。普通はここまでやれば低音の調整はうまくいくのですが、805Dinamondはこれでもうまくいかない。最後に取り出した手は、バスレフポートをふさいじゃおうということで、付属のスポンジを投入。これが決め手となり、一応低音のコントロールはでき、ロックでもジャズでもテクノでもOKとなりました。
ところが例の大震災。見事にスピーカースタンドは崩れ去り、805Diamondは投げ出され壁に激突。地震の際は東京のビルに一泊していましたので、翌日帰宅するとスピーカーが壁にのめり込んでいる光景には頭を抱えました(信じられないことに805Diamondはほぼ無傷だったのです)。これをきっかけに、地震にも耐えられるスピーカースタンドを探そうと思い付き、たどり着いたのがKRYNAスピーカースタンド「Stage」だったのです。秋葉原で信頼できるオーディオ店4軒回り、アドバイスをもらったところ4件とも違うスピーカースタンドを推薦してきました。
その中から「Stage」をチョイスしたポイントは結構明快でした。まず「音」ではなかったです。なにしろ視聴できませんでしたし、比較もできないので、音で勝負というわけにはいかなかったと思います。「Stage」はまずカッコよかった。支柱のところとか、底板の四角の形やそこにのっかるゴールドのシグネチャーもよい。それから重要ですが、スピーカーのサイズに合わせてオーダーメイドできるんです。もちろん他のオーディオ店で進めてもらったものにはB&W805専用のものもありそれはサイズが完全フィットしているのですが。
実は一番の決め手になったのが、スピーカースタンドとインシュレーターが一体となって提供されていることでした。ワカツキ製のスタンドでチューニングする際、インシュレーターを挟み込むのが凄く面倒でしたし、インシュレーター部の固定化がこれまた面倒で大変苦労した思い出があったから。このスタンドなら、その面倒からすべて解放されると思うともうそれが大きなポイントになっていました(実際セッティング/チューニングは本当に楽でした)。もちろんインシュレーターを替えることが楽しみ、それがチューニングじゃないかという方もいらっしゃるわけでそれはそれで良いと思う。私はというと正直チューニングとかオーディオ機器をいじること自体は好きではなく、セッティングは早々にすませて、音楽に没頭していたいタイプ。オーディオマニアじゃないんですよね。そういう意味では。
でも本当の驚きはここからでした。「Stage」を使うとなんとあれほど苦労した、805Diamondのチューニングはまったくいらなくなってしまったのです。具体的にはアンプのトーンコントロールはマイナスからフラットのゼロに戻すことができ、なんとバスレフをつめるスポンジもいらなくなりはずすことができました。そのフラットな状態で聴く805Diaomondの素晴らしさ!低音はどこまでの伸び伸び歌いだし、音場も広がり、ついにはスピーカーの存在が消えてしまいました。「Stage」に載せてからの805Diamondは低音問題どころか、どんな音楽にも対応し、スピーカーの存在を忘れさせてしまう「音楽演奏スピーカー」になってしまったのです。
ですから「Stage」の特徴というのも分からないんですよ。特徴を感じさせなくなる自然な状態にもっていってくれるスピーカースタンドということになるんでしょうね。気を付けてほしいのは皆さんすべてにこのようなことが当てはまるか全然わからないことです。私の環境ではあくまでも「Stage」がものすごく効果的に働いただけで、これがすべてに当てはまるのかはわかりません。でも私は買って本当によかった。かっこいい、扱いやすい、音が自然。スタンドでこんなに変わるなんて、びっくり。私もまだまだオーディオや音のことってわかってないんだなあ、と感動体験でした。
ちなみに購入すると社長さんの直筆サインが説明書のなかについてきます。これもとても粋です。一つ一つの製品出荷に社長自らサインするのですから。
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