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2011年12月 7日 (水)

KRYNA スピーカースタンド「Stage」 オーディオ機器レビュー

この5月に表題にあるKRYNAのスピーカースタンド「Stage」を購入して、その素晴らしさに唖然とした。スピーカースタンドって素晴らしいとか感動するものなの、というまっとうな疑問をお持ちの方もいると思いますので購入体験記を書いてみます。

その前に昨年7月に購入したスピーカー「B&W 805 Diamond」ですが、前回のブログで「音楽が演奏されるがままに立ち上がってくる「音楽演奏」スピーカー」と書いたのですが、実はこのような状態にもってくるまでかなり時間を要しました。ブログの最後にこうも書いておきました。「このスピーカー、低音をきちんとバランスよく鳴らすのが大変難しく、私もセッティングに数ヶ月かかったので、この点は要注意です」と。

805 Diamond」は実際まったく癖のないスピーカーなのですが、これはセッティング/チューニングが決まってからのこと。そうでない状態だとかなり低音のコントロールが難しく、「低音の量が多い」あるいは「低音が重厚」と感じるのではないでしょうか。そういうレビューも雑誌やWebで見かけましたし、私自身もセッティングも決まらない頃は「これは値段も高価だし、クラシックにフォーカスを合わせてチューニングしたのかなあ」なんて疑問ももっていました。だからかなりがんばってセッティングしました。

まずやったのはスピーカーの位置調整。サイズがノーチラス805と同じだからと言ってDinamond805もその位置でいいとは限らないはず。セッティング結果、左右をより開いた方がいい結果が出ました。さらにAccuphaseのアンプについているトーンコントロールの調整。低音部を少しずつマイナスに調整。その上その頃は愛用していたワカツキ製のスピーカースタンドを一旦分解して、ねじ等をすべて締め直しガタの取り除き。普通はここまでやれば低音の調整はうまくいくのですが、805Dinamondはこれでもうまくいかない。最後に取り出した手は、バスレフポートをふさいじゃおうということで、付属のスポンジを投入。これが決め手となり、一応低音のコントロールはでき、ロックでもジャズでもテクノでもOKとなりました。

ところが例の大震災。見事にスピーカースタンドは崩れ去り、805Diamondは投げ出され壁に激突。地震の際は東京のビルに一泊していましたので、翌日帰宅するとスピーカーが壁にのめり込んでいる光景には頭を抱えました(信じられないことに805Diamondはほぼ無傷だったのです)。これをきっかけに、地震にも耐えられるスピーカースタンドを探そうと思い付き、たどり着いたのがKRYNAスピーカースタンド「Stage」だったのです。秋葉原で信頼できるオーディオ店4軒回り、アドバイスをもらったところ4件とも違うスピーカースタンドを推薦してきました。

その中から「Stage」をチョイスしたポイントは結構明快でした。まず「音」ではなかったです。なにしろ視聴できませんでしたし、比較もできないので、音で勝負というわけにはいかなかったと思います。「Stage」はまずカッコよかった。支柱のところとか、底板の四角の形やそこにのっかるゴールドのシグネチャーもよい。それから重要ですが、スピーカーのサイズに合わせてオーダーメイドできるんです。もちろん他のオーディオ店で進めてもらったものにはB&W805専用のものもありそれはサイズが完全フィットしているのですが。

実は一番の決め手になったのが、スピーカースタンドとインシュレーターが一体となって提供されていることでした。ワカツキ製のスタンドでチューニングする際、インシュレーターを挟み込むのが凄く面倒でしたし、インシュレーター部の固定化がこれまた面倒で大変苦労した思い出があったから。このスタンドなら、その面倒からすべて解放されると思うともうそれが大きなポイントになっていました(実際セッティング/チューニングは本当に楽でした)。もちろんインシュレーターを替えることが楽しみ、それがチューニングじゃないかという方もいらっしゃるわけでそれはそれで良いと思う。私はというと正直チューニングとかオーディオ機器をいじること自体は好きではなく、セッティングは早々にすませて、音楽に没頭していたいタイプ。オーディオマニアじゃないんですよね。そういう意味では。

でも本当の驚きはここからでした。「Stage」を使うとなんとあれほど苦労した、805Diamondのチューニングはまったくいらなくなってしまったのです。具体的にはアンプのトーンコントロールはマイナスからフラットのゼロに戻すことができ、なんとバスレフをつめるスポンジもいらなくなりはずすことができました。そのフラットな状態で聴く805Diaomondの素晴らしさ!低音はどこまでの伸び伸び歌いだし、音場も広がり、ついにはスピーカーの存在が消えてしまいました。「Stage」に載せてからの805Diamondは低音問題どころか、どんな音楽にも対応し、スピーカーの存在を忘れさせてしまう「音楽演奏スピーカー」になってしまったのです。

ですから「Stage」の特徴というのも分からないんですよ。特徴を感じさせなくなる自然な状態にもっていってくれるスピーカースタンドということになるんでしょうね。気を付けてほしいのは皆さんすべてにこのようなことが当てはまるか全然わからないことです。私の環境ではあくまでも「Stage」がものすごく効果的に働いただけで、これがすべてに当てはまるのかはわかりません。でも私は買って本当によかった。かっこいい、扱いやすい、音が自然。スタンドでこんなに変わるなんて、びっくり。私もまだまだオーディオや音のことってわかってないんだなあ、と感動体験でした。

ちなみに購入すると社長さんの直筆サインが説明書のなかについてきます。これもとても粋です。一つ一つの製品出荷に社長自らサインするのですから。

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2011年12月 5日 (月)

少年ナイフ “ SPACE X’MAS Tour 2011 ” SHONEN KNIFE  新代田 FEVER  2012年12月2日

年末恒例、少年ナイフのスペース クリスマスを見に新代田はFEVERに行ってきました。大変な年になってしまった今年、最後のライブが少年ナイフというのがうれしい。

そんな新代田FEVERは金曜の夜ということもあってか大変な盛り上がりで、見せ場満載の素晴らしい空間だった。イギリス、ヨーロッパ、アメリカ、カナダと長期のツアーをこなした今年の少年ナイフ、この一年一層逞しくなって、スケールアップしたかのようにタイトで切れもあり、でも華やかで楽しませてくれるナイフワールドを更新し続けてくれている。外国人の方も多数おり、ヒートアップしまくり熱気が凄すごくてもみくちゃの観客席で見ているのが大変だった。アンコール前に大変やさしいナイフファンの方から、ビールをごちそうになり、なんとか持ちこたえたけど(この場を借りて深くお礼申し上げます)。

ご覧になった方は素晴らしかったあのライブの余韻にひたっていることと思いますが、私の極めて個人的な盛り上がりポイントを記しておきたいと思います。題して「スペース クリスマス 7つの素晴らしかった瞬間」。なんかのビジネスプレゼンみたいで申し訳ありませんが、皆さんももし同じポイントで盛り上がっていたとしたらうれしいですね。以下7つ順不同(順位付けではありません)です。また時系列にも沿っていません。

7.チョコバー食べたいョの唄

なんとも謎なタイトルの曲ですが、ライブで披露されると特にカッコいい。この日初期からの曲をたくさん披露していたナイフですが、この曲は特にリズムがファンキーな感じの独特のグルーブをもっており、このリズム感覚が最高だった。テンポが速い曲が続いた後にこの曲がでてくると、体が弾けるようで心地よい。

6.バナナチップス 

どんな時でもどんな場所で聴いてもこの曲は盛り上がりますね。少年ナイフの代表曲といえば、この曲とロケットにのって(これも演奏されました)、ESPがなんといっても3大代表曲だと思いますが、やっぱりこの3曲は永遠のナイフクラシック。凄い歓声と「バナナチップス、オーイエー」の大合唱。何回聴いても気持ちいいなこのシンプルで生命力あふれるメロディーとフレーズは。

5.Super Group 

これは新しいナイフスタンダードかな。最近のファンの方はこの曲が演奏されるのを待っていてるような気がする。ナイフの曲としてはかなり新しい曲だけど、いつも大合唱されていて、この日もそう。英語の曲なのにみんな全部歌詞を覚えて歌っているんだよね。この楽曲のすべてが好きだけど、実は一番好きなのがイントロ。なおこさんとりっこさんがフロントで背中合わせに並んで、ギターがコードを全開でかき鳴らすところに来ると、イントロなのに興奮が頂点にきてしまう。音だけでこの曲の伝えたい想いがすべて伝わってくるような気がする。ライブだとより一層それは深い。

4.大阪ラモーンズ(encore Ramones medley

ヨーロッパ、アメリカツアーの興奮がそのまま輸入されてきたかのような、アンコールラモーンズメドレー。演奏している側も観客側もどちらも心から楽しそうな幸福な瞬間だった。誰もが楽しめるラモーンズ、3人のボーカルがメドレーで披露される演出、ポジティブで爽やかなナイフ流の演奏にこの日一番の盛り上がり。後から振り返った時、2011年の少年ナイフといえばこの大阪ラモーンズの年と言えるかもしれない。

3.なおこさんがリッケンバッカーで演奏  

多数の少年ナイフを見てきたけれど、音質上の演出で、なおこさんがギターを途中で代えたのはとても珍しい光景ではないだろうか。機材の故障の関係でギターを代えたのは何度か見たことがあるけれど。このリッケンバッカーギターでの、Deer BiscuitsBoysI am a Catの流れが良かった。ギターの音色ひとつで60年代風な音とノリが再現され、音楽は最初に「音」ありきだなと楽しませてくれた。初めてライブで聴くDeer Biscuitsなんともチャーミングな演奏と歌だった。I am a Catのえみさんのボーカルもキュートでドラミングと一体化していてとても良かったです。

2.It’s a New Find 

新しい発見のタイトル通り、何度ライブで聴いても「これは名曲だ」と発見させられる。というか数ある少年ナイフの曲でもかなり上位にランクする名曲だと思う。メロディーが絶品であるのだけれど、このメロディーを活かすためのビートが素晴らしい。特にベースのりつこさんはこの曲がどういうリズムであると映えるかを読み切っているよう。素晴らしい「ため」とフレージングでこの曲の陰影感やにじみ出る美しさを躍動感もって描きっていたと思う。

.  Sweet  Christmas  

この曲配信で事前になんども聴いてはいたのだけれど、どうも「地味な感じの曲だなあ」との感想を持っていた。でもこの日ライブをみて、この曲の素晴らしさが一気に理解できたし、クリスマスらしい可愛らしさと華やかさを備えていて、なんとも心暖まる1曲だった。配信だとどうもギターの音色がよく聴きとれなくて、メインのテーマをつなぐブリッジの部分への曲の変化の具合がよく分からなかったのだが、ライブだとこの曲の展開の仕方がはっきりと聴き取れ、このコード変化が実にクリスマスらしい曲想だと感じられ、とても少年ナイフらしい幸せ感一杯の演奏。あのクリスマス衣装も含め、ライブ最後の曲としてこれほどふさわしいものはなかった気がする。この素晴らしい曲、あと一年は聴けないんだねえ。さみしい。

番外編:ライブが始まる前のPAから流れる音楽が、ストーンローゼスの1stで良かったなあ。

今年大変な一年だったけど最高のライブで締めくくれて良かった。少年ナイフありがとう。また来年も世界中の人にその素晴らしい音楽を届けてほしいですね。

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